〜たとえ即席でも、きちんとした味噌汁でなければ!〜
今、フリーズドライ味噌汁が注目されている_、そう書くと読者諸氏は「前からあるものだし、今さら?」と首を傾げるかもしれない。ところがコロナ禍になり、仕事の仕方も変わった。出社せずとも自宅にてリモートで仕事ができるとなっては、以前のようにランチに出て行くことも少なくなるわけだ。そんな折りは、昼ご飯を簡単に済ませたい向きが多くなる。炊いていたご飯と、ちょっとした惣菜があれば十分で、そんな時には手軽にできる即席味噌汁が重宝するのだ。フリーズドライみそ汁の販売金額を見てみると、2019年〜2020年の1年間で対前年比12.5%もアップしている。さらにコロナ禍に陥った2月以降は顕著で20%以上売上が伸びているのだ。これはコロナ禍により需要の高まりが出たこともさることながら、常に家にいる時間が永くなったために家庭内ストック品として即席味噌汁のニーズが高まったのも要因の一つであろう。ところが同年の数字を見ると、スープ類は0.7%と微増に過ぎない。やはり家でのささっと昼飯は、ご飯・漬物・味噌汁に限るのだ。コロナ禍では免疫的な食事法も着目された。そこで発酵食品の一つである味噌がクローズアップされたのもあるし、世の健康志向にはやはり味噌汁摂取が物を言う。これは毎日味噌汁を摂り、当時としては長生きした徳川家康の健康管理術からもわかるであろう。