干支は、陰陽五行説から来た十干と十二支の組み合わせ
年賀状が届く時期になると、改めて今年の干支(えと)を確認することが多い。2021年は丑年で、丑は農作業に欠かせない動物からその親しみもあり、イメージも合わさって耐えるとか、一歩一歩着実に物事を進める年のように理解されているようだ。元来、丑の字は「うし」ではなく、「ちゅう」と読むのが正しい。古代の中国では、干支で時間の性質を表したといわれている。冬が終わりかけ、春に移行する期間を丑(ちゅう)といい、種子の中で育った芽が、まだ絡みあって地上に伸びて行かない様を表現しているのだ。なので丑年の意味とされる耐えるもあまり意味はなく、春を待つ芽として考えるのが正しい。我々は歩みの遅い牛になぞらえて意味を持たそうとするが、本来の意味からしておかしいのだろう。