世界中のいたるところで様々なお祭りが行われているが、世界各国で発祥したお祭りをさも自分の国のモノのように祝う民族と言えば、日本人が世界一かもしれない。
中でも代表されるのはやはりクリスマス。国内におけるその経済効果は約7,000億円とも言われている。長らく次点につけていたのはバレンタインデー(同約1,100億円)だが、近年ではハロウィンがそれを抜き、2018年は約1,200億円の経済効果をあげたそうだ。夏休みの終わりからクリスマスまでの約4か月間、平成中期ごろまでは商業者にとって苦しい期間だったが、ちょうど間の10月末に行われるハロウィンは日本の第3次産業にとってまさに救世主とも言えるイベントだろう。
さて、これがなぜ「Halloween」と呼ばれるのか、その説明ができる日本人はどれだけいるだろうか。そのお祭りやイベントがどんな所縁をもって生まれ、何のために行われているのか。今日の日本人はそんなことを知らずとも心の底から祝うことのできる民族なのである。いや、柔軟な考え方ができる民族と言うべきか。