紅糀
紅糀は味噌・醤油・酒等を作る時に使用される糀の一種です。通常のものとは異なり鮮やかな紅色をしているので紅糀と呼ばれています。古くから中国・台湾では紅酒、老酒等の製造原料として利用されていました。中国の古い書籍「本草綱目」によれば、紅糀の効能は、消化を助け血の巡りを良くする…内臓を強くし胃を爽快にさせる…と記されています。
日本国内でも健康食材として使用されおり、沖縄(琉球王朝時代の上流社会)では「豆腐よう」と呼ばれる豆腐の発酵食品に用いられ、病後の滋養食として珍重されていました。
紅糀にはγ-アミノ絡酸(GABA)、モナコリン、アセチルコリン等の、身体に良い天然成分が含まれており、特に遠藤章氏らが発見した「モナコリンK」(mevinollin、lovastatin とも呼ばれる)には血中のコレステロールを下げる効果があることが分かりました。高コレステロール血症に繁用されている「メバロチン」「リポバス」などの医薬品は、この「モナコリンK」をもとに開発されたものです。
一方、アメリカにおける研究でも紅糀が悪玉コレステロールを下げる効果が期待でき、日常的に摂取する事で、高脂血症、高血圧症の改善が科学的にも実証されつつあるようです。このような結果からメタボリック症候群の方にお勧めできる食品としても注目されています。
六甲味噌の「花の滴・紅糀甘ざけ」は、「飲む点滴」とも言われる米糀甘ざけの優れた内容成分に、モナコリンKを含む紅糀を合わせることにより、一層ヘルシーな発酵飲料になっています。